ぶらぶらブログ

主婦の旅行記です。

初冬の鎌倉へ。古寺・名刹それぞれの印象と考察

義父母と晩秋の鎌倉・江の島を散歩してきました。

 

鎌倉と言うと、定番観光地である鎌倉の大仏様がある高徳院や長い参道のある鶴岡八幡宮が有名ですが、有名すぎて何度か行ったことのある方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は義父母もまだ行ったことがない北鎌倉方面にまず最初に行ってみる事にしました。

 

円覚寺(えんがくじ)

お寺の拝観料や拝観時間などは公式ホームページを見てください。

www.engakuji.or.jp

源頼朝が開いた日本で初めての武家政権鎌倉幕府が開かれた場所、それが現在の鎌倉です。源氏の絶えた後も北条氏が政権を握り150年ほど繁栄しました。

 

当時は、鎮護国家思想と言って、仏や仏教が疫病や天災から護ってくれる、戦闘での勝利をもたらしてくれるとの考えがあり、お寺と権力者との結びつきが強くありました。そのため、幕府の開かれた場所には寺院が多くなる傾向にあります。

 

鎌倉もそんな土地の一つというわけです。特に、禅宗の教えは邪心を払って無念夢想の境地を座禅によって目指すというもので、武士の日々鍛錬し忠義の心をもって死を厭わないという武士道精神と通じるものがあり、禅によって悟りを開こうとする臨済宗のお寺が多く作られました。

 

円覚寺も深く禅宗に帰依していた北条時宗によって建てられました。

 

北鎌倉駅のすぐ近くに、円覚寺の最初の入り口である総門があります。

 

谷戸と呼ばれる丘陵に囲まれたポケット状の地形全体に伽藍が配置されていて、いかにも特別な修行の場であったと感じさせます。

円覚寺 総門 紅葉

紅葉がキレイ・・・。

 

ウットリとしてしまいましたが、今年は勢力の強い台風の多かった影響で紅葉も今一つなんだとか。

 

海から塩分を大量に含んだ風が吹きつけると、葉っぱが枯れてしまうそうです。

 

山門に向かう途中で、カワイイ参拝者が!?

リス

 

山門。

山門

仏殿

仏殿

円覚寺の御本尊、宝冠釈迦如来像が祀られています。

 

建物は関東大震災によって倒壊してしまい、こちらは昭和39年に再建されたものなんだそうです。当時の建築様式を基にして再建が行われたということで、山門と比較しても違和感のない作りになっています。

 

鎌倉の禅寺は、京都奈良の寺にくらべてやはり武家の寺という面目が強い気がします。簡素な造りの中にそれが見られるし、素朴で厳格な空気が感じられます。

 

京洛の寺は布教を目的として、いかにも人に開かれているのに対し、鎌倉の禅寺は人を寄せ付けない雰囲気があります。

 

余計なものは置かず、飾らず、ただひたむきに己の道を極めるためだけの禅堂がここにはあります。

 

東慶寺

円覚寺のほぼ向かい側には東慶寺があります。

tokeiji.com

こちらは縁切寺として有名です。

 

北条時宗の妻、覚山尼が尼寺として開きました。夫との離縁を望む女性の駆けこみがしきりだったので縁切り寺法を定めました。東慶寺で2〜3年の修行を積むと、離縁を成立させることができるというものです。

 

山門をくぐって石畳の先には、墓苑があります。

東慶寺 梅

両側に植えてあるのは梅のようです。今は咲いていないですが、黒々と曲がりくねった枝ぶりがずっと奥まで続いている景色は何とも、見ごたえがあります。

 

本堂

東慶寺本堂

反った屋根の形や斗きょうなど、円覚寺でみた建築様式に似ていますが尼寺だったせいか小ぶりで優しい雰囲気もあります。

 

コチラでは、座禅の他に組み香や茶道の体験ができるようです。

 

見るだけじゃなく、こういった体験プログラムがあると旅の思い出がグッと深まりますよね。

 

谷戸と呼ばれる地形にお寺が開かれているのも、鎌倉ならではで面白いですし、禅寺の雰囲気も他の宗派のソレとは違っていて感じ入るものがあります。建長寺鶴岡八幡宮へも北鎌倉駅から歩いて行ける距離ですし、北鎌倉エリアはかなりおススメのエリアです。

 

ここから、私たちは北鎌倉駅に戻り長谷駅へ向かいました。

 

長谷寺

 長谷駅から徒歩で5分位で行けます。

www.hasedera.jp

 公式ホームページより引用

開創は奈良時代天平八年(736)と伝え、聖武天皇の治世下に勅願所と定められた鎌倉有数の古刹です。

 とされていますが、開創の正確な時期や経緯、創設者なども詳しくは解っていないそうです。

 

奈良時代に開創されたとは、かなりの歴史ある寺院なんですね。

 

観音堂はこんな感じで、

長谷寺 観音堂

意外と新しめの建物でした。

 

関東大震災で倒壊してしまい、再建が完成したのが昭和60年のことだそうですが、円覚寺東慶寺の雰囲気とも違って力強いというかいかつい雰囲気です。

 

内部には本尊である十一面観音菩薩が安置されています。(写真撮影は禁止でした)

 

先日拝観した、奈良県長谷寺を開山した徳道上人が初瀬で見つけたクスノキの巨大な霊木から二体の観音像を造りました。その一つが奈良県長谷寺に、もう一つがこの鎌倉の長谷寺のものと伝えられています。

 

とても大きくて(9m)しっとりとした光を帯びていらっしゃいました。

 

長谷寺」という同じ名前、同じ観音像をお祀りしているのに宗派は「真言宗」と「浄土宗」で違うんですね。「長谷寺」は全国に240か所以上もあるんですって!!

 

仏教ってホント調べれば調べる程よくわからなくなってきますね。